「へっついさん」のある長屋
「へっついさん」、ご存知ですか?簡単に言うと「かまど」です。昭和初期まで、阿倍野界隈の長屋には、どこにでも普通にありました。しかし、電気やガスの普及とともに、都市部の一般家庭で使われることはほとんどなくなりました。
私の会社の近く、阿倍野区桃ヶ池町にその「へっついさん」の残っている家があります。人が住まなくなって20年以上たち、すでに廃墟となりつつある家です。たまたま私のお取引させていただいている地主さんが、特に利用 もしないまま、空き家として残しておられました。
その家を昨日はじめてお会いした「日和手帖」の皆さんに今日、見ていただきました。「日和手帖」の商品を展示し、活動の中心となる場所を探しておられたので、参考のために見ていただいたところ、中に入るなり、「かっこいい!」の連発で、たいへん気に入っていただきました。
是非ともお借りしたいと、熱烈なオファーをいただき、これから地主さんと交渉を始めることになりました。このような長屋を所有しておられる地主さんはほとんどが保守的な方が多くて、特に若い人で長屋を好む人が増えていることをご存じない方が大半です。
長屋を借りたいという若い方にたくさんお会いしてきましたが、皆さん大変まじめな方が多くて、ワンルームマンションを探しに来られる方よりも、好感度の高い方が多いと思います。そのあたりをじっくりと地主さん家主さんに説明して、少しでも若い長屋を好む方々と古い長屋を持つ家主さんとの橋渡しをしていきたいですね。
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