原稿依頼
ある幼稚園関係の団体機関誌から読者の投稿ページへの原稿依頼がありました。〆切は1ヶ月先でしたが、このような依頼は、すぐに着手しないと、先へ延ばすほど書きにくくなるので、午前中の空き時間に書き上げました。発行は12月中旬ですが、先にここに転載します。
地域ではぐくむ子育ての輪
長池幼稚園 小山 隆輝
核家族。孤立化する家庭。世の中がどんどん内向きになっていて、子育てに悩む孤独なお母さんが増えていると聞きました。
普段はあまり見ることのない映画ですが、昨年上映された「ALWAYS 三丁目の夕日」という昭和33年の東京の下町を舞台にした映画を見て、街中がひとつの家族のような雰囲気に、映画の設定とはわかりながらも、新鮮さを覚えました。
映画の舞台には、親や家族、そして街の人たちの子どもを見守る気持ちが満ちあふれていました。
もともと子育ては、お母さんひとりの責任に委ねられるものではなくて、村落などの地域コミュニティーと祖父母や親戚を含む大家族のなかで行われるものでした。
かつてのような大家族を思い描くことは無理なので、試みのひとつとして、平成17年の秋、幼稚園の保護者と、すでにお子さんが卒園した地域の父親の有志が集まり「おやじネットワーク」という組織を立ち上げました。
メーリングリストで情報を交換し、自分の子どもだけではなく、幼稚園に在園している子どもたち全員のお父さんになることを目指して活動しています。
園児が遊ぶ遊具や花壇の手入れを手始めに、園が主催する行事にも積極的にお手伝いをさせていただいています。お父さんの特技を生かし、アウトドアに出て、野草摘みや釣りなどの企画も行いました。大勢の保護者や園児と協力して、幼稚園の屋上に、大きな天然芝の広場を作り上げるような取り組みも行っています。
このような活動を通じて、住む場所、職業、年齢も異なるお父さん同士が親しくなり、今後も新しい取り組みが数多く企画されることでしょう。
在園、卒園に関わらず、地域のお父さんが積極的に子育てに関わり、連携することで、安全で笑顔あふれる幼稚園と地域になることを願っています。
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