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モディリアーニ展

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8月17日(日)、夏期休暇の最終日に、モディリアーニ展を見に行ってきました。モディリアーニのことはあまり知りませんでしたが、ポスターに使われていた<<少女の肖像>>という作品に引きつけられたのと、会場が未だ訪ねたことのない国立国際美術館であったことが決め手でした。

国立国際美術館は、1977年、国内外の現代美術を中心とした作品を収集・保管・展示し、関連する調査研究及び事業を行うことを目的として開館されました。建物は、完全地下型で、竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージした外観デザインを有し、人と美術との交流を生み出すパブリック・ゾーンを設けるなど、より快適な鑑賞の場を提供できるよう工夫されています。隣接地の大阪市立科学館は家族連れで行ったことがありましたが、いつも横目に見るだけでした。

モディリアーニは、1884年7月12日、イタリアのトスカナ地方の港町リボルノに生まれ、のちにエコール・ド・パリを代表する画家の一人となりました。エコール・ド・パリとは、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間、主として1920年代のパリで制作した外人画家たちのことで、モディリアーニに他にロシア出身のシャガールがいます。

8月11日(月)、日本経済新聞(夕刊)の美術逍遥に、この国立国際美術館のモディリアーニ展と姫路市立美術館で行われていたモディリアーニ展についての宮下規久朗神戸大学准教授による記事が掲載されていました。その記事によるとモディリアーニは、二十世紀の前衛美術の発展にとくに貢献したわけでも、次世代の芸術家に大きな影響を与えたわけでもなく、最近まで、美術史的な研究の対象になっていなかったそうです。

モディリアーニは、肺結核が原因で1920年、35歳にして没しています。その死に悲観した内妻のジャンヌ・エビュテルヌは夫の死後2日後、幼い娘を残し、妊娠9ヶ月の身を自宅のアパートから投じ、自殺しています。

日本経済新聞の記事に戻ります。記事によると、ロマンスに彩られた美男子にして夭折の天才という、日本人好みの悲劇の生涯が、人気の一因と考えられるとともに、この画家の描く人物像の、メランコリックではかない雰囲気や、優美で的確な線描が、日本人の感性にぴたりと合うためだろう、とされています。

今回の展覧会は、世界中から集められた油彩・素描約150点の出品により、国内では過去最大規模の展覧会となりました。私は、数多くの作品の中で、内妻のジャンヌ・エビュテルヌを描いた作品のいくつかに興味を持ちました。知的で意志の強そうな表情。そして、モディリアーニを追い自殺するほどの深い愛情を秘めたまなざし。引きつけられるものを感じました。

モディリアーニ展は、9月15日(月・祝)まで開催しています。

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