騒音についてのご相談
とある府営住宅にお住まいのお年寄りがご相談に来店されました。最近、終の住まいとして転宅されましたが、隣家からの騒音に悩まされておられます。当社には、マンションというものは隣家の音がするものか否かを聞きに来られました。普通、マンションの騒音問題は、上下階においてトラブルになることが多いのですが、良くお聞きすると隣のお部屋だそうです。
隣のお部屋には5人家族が住んでおられるそうです。そして、生活リズムが完全な夜型で、夜中の2時3時に大きな物音をたてるとのこと。その音の原因は、トイレの引き戸や押入の襖が原因です。他のドアには戸あたりやクッションがついているので大きな音はたたないのですが、引き戸に戸あたりなどをつけるのは難しいですよね。薄く小さなゴムのようなものをつけると少しは改善されるかもしれませんが。
ある日、意を決して、お隣に声をかけに行ったそうですが、うちは5人家族で騒音がでるのは仕方がない、と追い返されてしまったそうです。ご相談者の奥様は最近ノイローゼ気味になってしまいました。当事者どうしで解決をはかるのは難しそうですし、この手のトラブルは事件に発展することも多いので、自治会を通じて問題を解決するようにアドバイスさせていただきました。
こういう場合よくあるのが、自治会にどうにかしてくれ!と怒鳴り込みに行く人が多いんです。自治会の役員さんもボランティアでやっておられるので、怒鳴り込まれても困惑するし、逆にうるさい人だと疎ましく思われるだけです。相談者とお隣の間のトラブルとしてではなく、建物や自治会全体の問題として、自治会にお話しされてはいかがですか、とアドバイスしました。
ご近所に、自分たちの悩みを知っていてくれる人がいるだけでも少しは安心ですよね。むしろ、このトラブルをきっかけに自治会のお手伝いをされてはいかがでしょうか。注意されて素直に聞く人は、ほんとうに少数派で、話の持って行き方によっては、改善されるどころか、もっとひどい状況にもなりかねません。自治会のような第三者にかかわってもらうか、逆に積極的にお隣とコミュニケーションを図るか。トイレの引き戸が原因では、裁判にもならないでしょう。