住み開き
今朝の朝日新聞に、自宅を図書館として開放しておられる女性の記事がありました。『住まい私記 古さに引かれて』という連載記事です。主は、28才の会社員の女性。そのため開館しているのは休日だけです。
もともとお茶や海苔の販売をしていた店舗兼住宅を家賃5万円で昨年5月に借りたとのこと。改修費用に55万円かかったそうですが、大家さんが5ヶ月家賃をタダにして助けたと書いてありました。大雨が降ると階段あたりで雨漏れがする古い家ですが、家賃が安いので自分なりに納得しているそうです。
これも今話題の『住み開き』の一例でしょうね。実は今、浪速区で同じようなことを計画しておられる女性の住まい探しのお手伝いをしています。もうすぐ契約予定です。この方は、会社勤めとボランティア活動のふたつの世界でたくさんの友人関係を築いておられます。そのふたつの交わることのない世界の友人を自分の自宅を介して交流を持たせることで、何か楽しいことが起こるのではないか?と考えておられます。詳しくは契約後にまたこのブログに書きましょう。
記事はこの女性の言葉として最後にこうくくります。「家で、ただ生活して会社に通うだけじゃさみしい。家って、いろんなことができる場だと思うんです。」
阿倍野区桃ヶ池町2丁目の再生された長屋で、陶器のお店を計画されている女性も週末を利用してのお店づくりです。家や働くということの概念が静かに大きく変わってきています。
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