« 2011年9月 | トップページ | 2011年11月 »
今日は5ヶ月に及ぶ長池小学校での田辺大根関連の今年度最後の授業でした。
1学期は、『田辺地域の町歩き』、『パワーポイントを使っての集中レクチャー』、『班長に課せられた課題を整理するワークショップ』 などを行いました。
9月になってからは種まきをし、実際の栽培活動をする上で必要な知識をレクチャーする授業を5~6回ほど実施。
そして、本日がその最後の締めくくりの授業でした。
小学校の畑で繰り広げられる害虫と益虫(天敵)の関係のお話と、大根の病気についてをまとめたパワーポイントを15分ほど説明し、これから収穫までに予想されるアブラムシ対策についての話し合いを行いました。
で、今年初の試みとして寸劇を取り入れました。
今年、長池小学校の栽培活動をしてしてくださっている某企業さんが、『粘着くん』というデンプン溶液を寄付してくれました。
デンプンによって、アブラムシの気門(早く言えば口)を塞いでしまい、窒息させる作用のあるものです。
昨年までは手づくりのデンプン溶液を使っていましたが、濃度の調整が難しくて、狙い通りの効果を得ることがなかなかできませんでした。
この『粘着くん』を使用すれば、100倍希釈なので濃度が安定し、高い効果を期待できます。
成分はほとんどがデンプンなのですが、液剤の中に界面活性剤が含まれています。
この界面活性剤とはいったいどのようなものなのか、そして小学生が口にする田辺大根の畑に界面活性剤を含む液剤を散布して良いものか。
そのテーマで、子どもたちに話し合ってもらいました。
その導入部分に寸劇を取り入れたわけです。
ボランティアのひとりが大学の博士に扮し、この『粘着くん』が画期的な製品で、長池小学校で使うことを推奨するという記者会見を行います。
その記者会見で、敏腕女性記者が界面活性剤について疑問を呈し、するどく質問を繰り返すという設定です。
その後、ボランティアのファシリテーションにより全員から意見を導き出し、その使用の是非を話し合うという授業です。
あえて、この授業の中では結論は求めませんでした。
引き続き、みんなで良く考えて議論してもらいたいからです。
賛成、反対、中間、様々な意見が出され、途中で何度か挙手によって是非を採ったところ、意見の内容によって結果が流動したのが興味深かったです。
子どもたちには、便利だけども良くわからないものを無条件に受け入れて良いのか。
立ち止まって良く検討し、自分の考えをもって行動する、ということを感じてもらいたっかったので、このような授業を企画しました。
我々のような町のおっちゃん・おばちゃんに、このような機会を与えてくれる長池小学校の先生方に感謝しています。
このような授業を通じて、子どもたちの未来にほんの少し関わりを持つことができたことを幸せに思います。
先ほど、このブログを開設してからの累計アクセス数が『222222』になりました!
キリ番を踏んだのは19時25分に、『i121-112-114-211.s10.a035.ap.plala.or.jp』のリモートホストからのアクセスで、yahooにて『中原幸治』のキーワード検索された方でした。
出張ニシアワーin長池幼稚園が行われている部屋と別の場所では、長池幼稚園おやじネットワークのメンバーによるカブトムシの飼育講座が行われていました。
長池幼稚園おやじネットワークは私が現役の保護者の頃に、他のお父さん数名と共同で立ち上げたいわゆる『おやじの会』です。
幼稚園設備の補修やお父さんの特技を生かした様々なイベントを企画しています。
私が現役を退いたあとも順調に活動が行われているようで安心しています。
この幼稚園の『おやじの会』と同時期に立ち上がった長池小学校の『長池おやじの会』。
こちらの方も様々なことにチャレンジしながら継続的に活動しています。
なぜかご縁で、こちらの『長池おやじの会』の代表を10月から拝命しています。
隣接するふたつの『おやじの会』。
コラボとかできるとおもしろいのですが…。
阿倍野区桃ヶ池町2丁目の長屋再生工事の現場です。
アルミサッシで閉ざされていた廊下部分をすべて撤去し、中庭に面した渡り廊下を開放廊下として、復活させます。
左側の土間は、ユニットバスを据え付ける台座です。