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大阪都市計画道路 天王寺大和川線についての事業説明会

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8月30日(水)

阿倍野区民センター小ホールにて開催された「大阪都市計画道路 天王寺大和川線 事業説明会」に参加してきました。阪和線の美章園駅付近から我孫子町駅付近にかけて延々5km続く細長い更地の利活用についてです。

昭和56年に計画決定され、用地の買収が続けられていました(実はまだ完了していません)。あびこ筋や長居公園通りの開かずの踏切を解消するために阪和線を高架化し、その上に阪神高速を建造する計画で、場所によっては高さ30m(10階建の高さ)にもなる巨大な構築物が阿倍野区から東住吉区、住吉区にかけて作られる予定でした。

しかし、平成7年の阪神淡路大震災の際、阪神高速が横倒しなるというようなこともあり、平成16年に阪神高速(都市高速道路大阪泉北線)の計画は廃止となりました。その後は、アスファルトで舗装された細長い更地が放置された状態が続いています。

実はその間も、この計画道路の活用方法については様々な話し合いや検討会がもたれていました。学識経験者で構成された「天王寺大和川線整備計画検討会議」や、各地域団体の代表者で構成された「天王寺大和川線みち・みどり会議」などです。

どのような経過で発表されたのかはわかりませんが、当時、阪神高速の計画が廃止になった後、この5kmの街路を、道路ではなく、緑の遊歩道にすることを計画しているという案が新聞等で報道されたことがありました。おそらく、検討会議などでそのような方向性が提案されたのだと思います。

当時わたしも、もしこれが本当に実現したら、全国的にも注目される都市計画になるのでは!とワクワクした記憶があります。散歩やジョギングのコーストとなり、沿道にはおそらく、カフェやペットショップ、スポーツ店などがならび、週末にはマーケットが開催されるなど、とてもにぎわいのある緑道になる可能性が高かったからです。しかし、その後の大阪市の財政状況を見ていると、それはもう無理だろうな…というのが正直な感想でした。

昨夜の説明会も、「お金が無いので緑道はあきらめてください」、「すべて普通の道路にします」という話になるものだと思っていました。ところが、なんとか緑道は残っていました。当初の構想のように車を閉め出してすべて緑道に…ということにはなりませんでしたが、少ないなりにもちゃんと緑道は残っています。

ただ、検討会に参加して、議論をしてきた方たちにとっては不満の残る案のようで、昨夜もかなり厳しい意見がたくさん出ていました。

正直なところ、現在の大阪市の財政状況で、延々5km続く緑道を維持していくのはかなりたいへんなことと思います。雑草伸び放題の幹線道路の街路樹下の植え込みや、各地の公園の整備状況を見ていると、市の予算だけで維持していくのは無理でしょう。阪和線の高架下を民間に貸し出すなどして活用し維持経費を稼ぎ出したり、沿道の住民に緑地を開放する代わりに維持を委託するなどの仕組みが必要になると思います。

全体的には評価できる案ですが、一部、阪和線を横断する道路が廃止になったり、一方通行が逆になったりなど、少なからず沿線住民の生活に影響する計画もあります。一部の区間では、地域住民の合意形成がはかれず、案がひとつにまとまらなかった地域もあります。今後の計画の推移についてはしっかりとフォローしていきたいと思います。


現在の計画案については大阪市のホームページから閲覧可能です。
http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000010519.html

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