ほどほど成長論
昨日の商業統計を受けてでしょうか、6月1日の朝日新聞夕刊に「ほどほど成長論」という小さなコラムが載っていました。
個人経営の本屋さんや喫茶店、昔から馴染みの魚屋、肉屋、理髪店などが大企業のチェーン店等の攻勢にあって、街から消えつつあることを憂う内容です。
地元に愛され、拡大していくこととは無縁で、自分たちが生活する分だけの売り上げで満足するビジネスは、今の時代に馴染まないのか、と問題定義しています。
例えば、小修理を積み重ねていけば住み続けることができる住宅も、売り上げ至上主義の大手建築会社やリフォーム店に依頼すると、全面リフォームを強く奨められます。でも、近所に気軽に声をかけることができる大工さんや畳屋さん、瓦屋さん、ペンキ屋さんなどがあると、大きな費用をかけずに、ポイントを押さえた修繕が可能です。
費用も抑えることが出来るし、資源も無駄にしません。
昔に返るべきだとは思いませんが、せっかくの多様化した社会なのですから、消費についても、大企業と個人商店が共存できる世の中になれば良いと思います。