解体作業中の長屋の室内を見学。屋根裏の梁の仕舞いが素晴らしい!
昨日、大阪市立大学の横山研究室の学生さんたちと、解体途中の長屋を見学してきました。阿倍野区昭和町5丁目、地下鉄西田辺駅から徒歩2分ほどの場所にある平屋の長屋です。昭和初期の建築当時の趣を残す貴重な長屋でしたが、数ヶ月前から入居者の立ち退きが始まり、覚悟は決めていましたが、残念ながら解体されます。せめて、写真だけでもと思い、作業中の方に無理をお願いして、撮影をさせていただきました。
六軒長屋で、どの家も扉が開いていましたが、屋根にちょこっと小さな明かり取りが付いているこの家を選び、見学させていただきました。
門扉の裏側は檜皮で仕上げられた板塀です。裏前栽の壁に用いられることはよくありますが、玄関にこれはあまり見かけません。なかなか高級長屋です。

建具は残念ながらほとんど撤去済みでした。

小さな平屋の長屋ですが、チャンとした床の間と違い棚もあります。この当時の文化的な水準の高さがよくわかります。

南向きの明るい裏前栽。檜皮で仕上げられています。

トイレの横にあった急勾配の階段(ハシゴに近い)を上がると屋根裏部屋がありました。巨木を使った梁が目に留まりました。その巨木の梁が床と一体化しているではありませんか!こんなの初めて見ました!

学生さんたちも大興奮(笑)

ちょっと、相撲の枡席のようです(笑)

この長屋がもう明日にも完全に解体されそうです…。残念…。自分の無力を感じます。
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