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瓦葺きの屋根は生き残ることができるのか

おはようございます。
5月1日(日)午前5時55分、自宅でこのブログを書いています。
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今日は日曜日のため定休日です。
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上の写真は、東住吉区北田辺にある当社管理の長屋です。
瓦葺きの屋根が大きく損傷しています。
原因は、台風などの風ではなく樹木。
大きくなった木の枝が屋根の一部を押しつぶしたような感じです。
原因となった木は先日、冨士濃造園さんにお願いして伐採しました。
昨日はその続きで、別の工務店さんに依頼してこの屋根の補修工事を行いました。

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作業中

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作業後

無事に終わったのでひとまず安心なのですが、そうも言ってられない事情があります。
このブログのタイトルで書いたとおり、日本の伝統的な瓦屋根を維持するのはとてもたいへんになってきました。

まず、新築で瓦葺きの屋根が選択されることはほとんど無くなりました。
地方や農村部に行けばまだ需要はあるようですが、都市部で瓦葺きの新築を見ることはまずありません。
そのため、瓦を扱える職人さんがとても不足しています。
その数少ない職人さんもみなさん高齢者です。
とくに今回のような部分的な補修に対応してくれる方が少ないですね。
どこの工務店でもできるというものではなくなりつつあります。

それと、私が関わっている古い建物ならではかもしれませんが、瓦が手に入らないという現実があります。
瓦はいくらでもあるんです。
関西なら淡路島でどんどん生産しています。
ところが、今新たに生産されている瓦と、私が扱う古い建物で使用されている瓦はサイズが異なるんです。
全面的な葺き替えなら問題ありませんが、部分的な補修の場合はとても困ります。
数年前の台風で、大阪が甚大な被害を受けたときは本当に困りました。
サイズの異なる今の瓦を削ったりして、無理矢理押し込んでもらった現場もありました。
ちょっと余談ですが、地元で昔からお仕事をされている大工さんは、古い瓦やや改築の際に余った瓦が建物の裏側にある路地に積まれていることがあることをよくご存じで、発注する前にまずそこを確認されます。
私も見たことが何度もありますが、ストックするように積まれていることがよくあります。
余談でした。

昔の瓦葺きは土を大量に屋根の上に載せています。
なので、屋根がとても重くなります。
地震のことを配慮して、土を載せない葺き方が主流になっています。
そのため、今回のように土をこねて使用する方法自体が受け継がれることなく消えつつあるのが現実です。
全面的な葺き替えの際は、もちろん土を乗せない工法を採用しますが、葺き替えには多くの費用が必要です。
部分的な補修で解決することのために、建物そのものを取り壊さなければならないという事態にならないようにしたいと思っています。

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