国の貴重な財産である建物に関われることに感謝しています(佐野家住宅)
阿倍野区阪南町3丁目にある国の登録有形文化財『佐野家住宅』です。
今年の3月、15年ぶりに空いたため賃貸募集をしていました。
このたび、この建物を活かしてくださる法人が見つかり、先日、契約・お引き渡しを行いました。
せっかくの機会だったので見学会なども開催したかったのですが、3月の退去後、補修工事の段取りからご案内、打ち合わせなどバタバタとお話が進んだため、残念ながら公開することは出来ませんでした。
佐野家住宅は昭和5年の建築とされ、元々は二戸一の長屋でした。
西側に間口三間半の主屋があり、東側に間口二間半の借家がありました。
借家部分には戦後に増築された土蔵が組み込まれています。
その建物を15年前にリノベーションし、グループホームや作業所として使われてきました。
当時の建築主は外洋港路の船員さんと聞いています。
引退してからの住居として建築し、借家を組み込んだのは今で言う年金代わりの家賃収入を見込んでいたとのこと。
その後、現在の所有者のご家族の元に所有が移り、今に至っています。
今回、この建物を使ってくださることになった法人は、ものづくりの会社です。
また時期が来たら発表することもできると思います。
ショールーム的な使い方も予定されているので、上手くいけば一部、見学などもできる可能性があります。
以前は、某社会福祉法人のご厚意で建物の一部を『もものこぶんこ』さんの書庫として使わせていただき、月一回の読み聞かせ会の会場になっていた時期もありました。
こういう歴史ある建物は国の財産でもあります。
しかし、それを個人が維持するのは並大抵のことではありません。
所有者の思いや心意気、そしてそれを活かしてくれる借主。
まちの不動産会社として、このような貴重な建物に関われることに感謝しています。
※掲載している写真は2022年4月から6月にかけて撮影した写真です。
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