大阪市立長池小学校。阿倍野区長池町にある私の母校です。父も私の妻も、そして私の子どもたちも、親子三代にわたってお世話になった小学校です。先日、その小学校のPTAのお世話をしたひとたちによる同窓会的なものが開催されました。その際、現在の小学校の様子について説明を受けるのですが、児童数がとても増えていることに驚かされました。私がPTA会長をしていた2009年の児童数は314人でした。ところが、現在(2022年)は460人もいるそうです。13年間で児童数は146人も増えました。5割近くも増えていることになります。振り返ると、私が会長をしていた2009年が児童数の底ということになったようです。
なぜそれほど爆発的に児童数が増えたのか。確かにこの間、分譲マンションはいくつか建ちましたし、3階建程度の賃貸マンションもいくつか供給されています。それらに子育て世代がたくさん流入したのか?学校選択制も寄与しているのかもしれません。阿倍野区はそれぞれの小学校から半径2km圏内なら他の小学校に通うことができると聞きました(但し、東住吉区側からは来られません)。確かに、登下校の時間帯、隣の阪南小学校と校区を隔てるあびこ筋を横断して登下校する長池小学校の児童をたくさん見かけます(制服でわかります)。
阿倍野区の人口は確かに増えていますが、この児童数の増加を説明できるほどの増え方ではありません。今から10年くらい前は、小学校区の住宅地で平日の昼間などはひとの往来がほんとうに少なかった印象があります。昭和町3丁目から5丁目までを見通すことができる南北の道があります。そこでよくひとの往来を観察していました(現在でも続けています)。たまに歩いているのはお年寄りがたいへん目立ちました。その後、同じように観察していると、朝夕は、デイサービスの車が走り回るようになったなと思ったのを記憶しています。それからです、徐々に小さなお子さんを乗せて走る電動アシスト自転車のお母さんをたくさん見かけるようになりました。
人口の増え方以上に児童数が増えるということは、人口構成が変わってきているということなんでしょうね。お年寄りの人口が減って、それ以上に若い子育て世代が流入していることではないかと思っています。どこかに統計があると思うのですが、私は研究者ではないので分析はどなたかに任せたいと思います。天王寺にあべのハルカスやキューズモールができたのもこの期間でした。住みたい町ランキング的なものがよく発表されますが、最近では阿倍野や天王寺がランキングの上位に入ってくるようになっています。私が若い頃なんて、天王寺は自転車に乗ってサンダル履きで行くような街でした。それが今ではとてもおしゃれな街に生まれ変わっています。これらも子育て世代が流入している要因のひとつなんでしょうね。
長池小学校の隣にある阪南小学校は今年、新しい校舎を増築しました。建て替えではなく運動場を減らして新校舎を建築しています。それだけ児童数が増えているんでしょうね。私が昭和町で不動産を活用したまちづくりに取り組んでいるのはこの児童数の減少を食い止めたいという思いがスタートです。大阪市の方針として、各学年2クラス以上ない小中学校は統廃合の対象とするという指針があるようです。児童数の減少が顕著だった長池小学校はその瀬戸際でした。それをなんとか防ぎたいという思いがこの十数年の私の原動力です。バイローカルを含むそれらの活動が児童数の増加に寄与したとは思っていませんが、新築分譲される物件のチラシに、私がお世話した魅力的な店舗が紹介されていることがよくあります。鳶に油揚げをさらわれるみたいな感じもしないではないですが、まあ、この町が良くなっていくのであればそれはそれで良しとしようと思います。
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