既成市街地で全国初のコミュニティ道路が設置されました

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長池公園の外周の柵に設置されていた看板です。昨日、大阪市建設局長居公園事務所により撤去されました。柵の工事を行うために撤去したとのこと。柵の工事後に戻されることはなく、所有者が現れなかったら処分するそうです。この看板が設置されたのはいつの頃なのかはっきりとした記憶はありません。たぶん40年くらい前だと思います。1980年に長池公園の西側に、既成市街地で日本初のコミュニティ道路が設置されました。このコミュニティ道路は歩車道が分離されていて、道路幅は必要最小限の3mに設定。一方通行でところどころに屈曲部が設けられています。歩車道の境界には車止めが設置されているので車は歩道に乗り上げることができません。また、ベンチや植栽が設置されています。人と車がお互いに譲り合って通行する道という意味で、ユズリハの木が植えられ「ゆずり葉の道」という愛称がつけられました。看板の撤去作業をしていた建設局の方にこの話をするとご存じなかったようで「日本初ですか？」と驚いておられました。「ゆずり葉の道」という愛称が少しずつ記憶から消え去り、日常の会話でも聞かれることは少なくなりました。看板がなくなってしまうと忘れ去られることになるかもしれません。看板からは、既成市街地で日本初のコミュニティ道路が長池町にはあるんだよという誇りのようなものが感じられます。長池町の環境を守る会。きっと地元有志の方がつくった任意団体だったんでしょうね。今でも関わっておられた方がご存命だと当時の話を聞いてみたいものです。

地区交通研究における関西の先駆的研究とその背景
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