長屋・町家

昭和初期建築の民家

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阿倍野区阪南町4丁目。昭和初期建築の民家の貸家。家主さんによる屋根の葺き替え工事が完了し、本日、テナントさんにお引き渡しでした。サロン的な喫茶店、オーダーメイドの洋服屋さん、イベントスペースに生まれ変わります。工事は本人と友人たちによるセルフで。工事期間中も追っかけて取材します。

2時間だけの見学会「山之内元町長屋」は3組4人の方が来られました。

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山之内元町長屋、2時間だけの見学会を終えて事務所に戻りました。今日は物件のご近所の男性おひとり、昭和町の女性おひとり、そしてリノベ系の同業者の女性ふたりの計3組4人の方にご来場いただきました。

ご近所の方は、長屋がお好きな方で、私のブログもチェックしていただいている上に、西田辺にある「げしとうじ」(長屋でやっている喫茶とカレーの店)にも行ったことがあるという方でした。

昭和町から来られた女性は、私のtwitterのフォロワーさんで、今すぐにお引越の予定は無いけれど、将来は長屋に住んでみたいという方でした。

同業のおふたりは、もう私が勝手に身内と思っているくらい(笑)親しくしている会社の方々で「この物件おもしろい♪どんな暮らしがここに生まれるんだろう?」と楽しげに見学しておられました。

貴重な時間を使っているからそりゃあ入居者が決まるに越したことはありませんが、毎回いろいろ出会いがあるので、見学会は損得勘定抜きにぼちぼち続けていこうと思います。

都市景観資源に登録されました。

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阿倍野区の都市景観資源に桃ヶ池長屋と寺西家阿倍野長屋が登録されました。区内の都市景観資源の発掘のため「わがまち自慢の景観」を募集し、大阪市都市景観委員会の審議を経て登録されるものです。

堺市の紀州街道沿いある大正時代の建物が取り壊されていました。

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5年ほど前に相談を受けていた建物。阪堺線(ちんちん電車)の神明町駅前にある大正時代の建物二棟です。ひとつは酒屋さんの倉庫。造り酒屋では無く、買い付けた酒をブレンドして販売していたお店でした。もうひとつはその経営者の自宅。

先日、久しぶりに見に行ったら、跡形も無く更地になっていました。茫然自失で立ち尽くしていると見知らぬ男性から声をかけられました。

「何してるん?」「いや…ここの活用の相談を受けていたんですが、取り壊してしまったんですね…」と答えるとその男性が激高しだしました。

「なにをぼんやりしてんねん!」「もっと、しっかりと仕事せんかい!」「おまえが情けない仕事してるから、ここが無くなってしもたやろ!」。

聞くと、この近くに住むひとで、子どもの頃、ここで習字を習っていたそうです。自分にとっても、街にとっても、とても大切な建物だったと。

久しぶりに叱られました。それも知らない人に(笑)。当時、いろいろ手を尽くしたのですが、私の力不足でうまく行かなかったんです。あのとき、どうすれば良かったのかな…。今、ひとり反省会をしています。





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阪南町ヘルパーステーション

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7月に開設予定の「阪南町ヘルパーステーション」の見学をさせていただきました。場所は阿倍野区阪南町4丁目。昭和初期の佇まいを残した、かなり質の高い長屋です。ずーっと以前、この長屋の仲介をしたことがあるのですが、その後、入居者が入れ替わるたびに手が加えられ、当時よりもかなり建物の価値が上がっていると思います。私が見たのはリノベーションされる前の原石の状態でしたから。こうやって、住み継がれて家の価値が高まっていくのは欧米では当たり前なのですが、日本でもそのような文化が広がると良いですね。

※今、ヘルパーさん絶賛大募集とのことでした。





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耐震シェルターを設置した長屋のリノベーション見学会

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東成区中道3丁目。JR環状線玉造駅から徒歩3分ほど歩いた狭い路地の奥が現場です。大長ハウスさんが耐震シェルターを設置し、ふんだんに杉の無垢材を使ったリノベーションをしました。大正10年建築の長屋が安全性を高めながら、快適な住宅に生まれ変わっています。完成後は貸家として入居者を募集するそうです。

耐震シェルターや耐震補強工事などもぜひご相談ください。工事後の活用・管理までお手伝いさせていただきます。



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耐震補強済みリノベーション長屋の見学会が開催されています。

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「nagaya.jpg」をダウンロード

※右クリックして、「名前を付けてリンク先を保存」してください。


近畿大学建築研究会が計画し、仕事仲間の大長ハウスさんが施工した現場の内覧会です。近大の最寄り駅、長瀬から徒歩3分ほどの場所です。伝統工法の長屋を補強するための最新の仕組みが勢揃いしています。耐震シェルターにリブフレーム、耐震リングなどj.podの耐震部材を一度に見ることができるチャンスです。私も土曜日の午後から訪問し、勉強してきました。阿倍野区で長屋の耐震補強と言えば、やはり大長ハウスさんですね。明日の日曜日も見学会やっています。長屋を所有しておられて活用を考えておられる方や、長屋に居住中の方はぜひ見学をおすすめします。

大長ハウス株式会社 http://www.daichou-house.com/
近畿大学建築研究会 http://club.kindai.ac.jp/rikou-kenchiku



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山之内元町長屋の関連調査で住吉区役所へ行ってきました。

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水害ハザードマップをもらいに住吉区役所に行ってきました。今、入居者を募集している住吉区山之内元町の山之内元町長屋周辺が大和川が氾濫した際に水につかる可能性があるのかを調べるためです。阿倍野区の場合は水害についてあまり考慮する必要はないのですが、住吉区は大和川にも近いので確認のためでした。



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ハザードマップを見て気がついたのですが、大和川って阪和線の付近で大きく蛇行しているんですね。あまり意識したことがありませんでした。山之内元町は阪和線の杉本町駅のちょっと北側。マップで確認したところ、大和川の氾濫で水害にあう可能性は低い場所と判明し、ひと安心。

実はこのハザードマップ、ネットでも見ることができるんです。

http://www.mapnavi.city.osaka.lg.jp/webgis/index.html


わざわざ区役所までマップをもらいに行ったのは、区役所の人と関係を築きたいからなんです。先日、山之内元町長屋の取材もしていただきましたし、私の仕事って、単に物件の入居者募集にとどまらないで、地域やエリアの価値を向上させることも視野に入れているので、役所のまちづくり関係の方とはいろいろと情報交換をしておいた方がなにかと後々役に立つことが多いので。顔を出すチャンスがあるときには理由を作って顔を出すって感じです。



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で、その山之内元町長屋ですが、屋根や外壁の工事はほぼ完了し、内装工事が急ピッチに進んでいます。その後にはガーデニングも予定されています。写真は先日、住吉区役所に取材していただいた時に撮影したものです。青空に映えるエッジの効いたシャープな屋根が印象的ですね。昭和5年の建築当時の趣は少なくなってしまいましたが、これも耐震性能を上げるため。耐震性能についてはまた改めて書きます。

山之内元町長屋は現在、入居者を募集しています。下記の募集用特設サイトから情報をご確認ください。居住用はもちろんのこと、アトリエ兼住まいみたいな使い方もOKです。

募集用特設サイト
http://yamanouci.jimdo.com/

土間と廊下、そして庭が、ゆるやかに空間をつなぐ長屋

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まもなく入居者募集を開始する山之内元町長屋の間取り図面です。平屋の長屋が二戸並んでいます。プラバシーを確保する個室が四室あり、それぞれの空間を土間と廊下、そして庭がゆるやかにつないでいます。このセミオープンな空間の使い方は自由。気が置けない友人とシェアしながら暮らしたい人や、仕事や創作活動とプライベートタイムを分けたくない方などに、個性が光る使い方をして欲しいと思っています。(間取り図は今後修正を行う可能性があります) 

住之江区西住之江2丁目にある洋風長屋を見学してきました。

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住之江区西住之江2丁目。大正末期から昭和の初めにかけて、辻恵次郎という人が建築し、経営した洋風長屋の建物群が残っています。研究者のあいだでは辻栄住宅経営部による長屋として知られています。「良い建物を造ればいい人(入居者)が入るし、その結果高い家賃がとれる、つまり良い経営ができる」という考えに基づき、高級長屋の経営を始めたそうです。

今日、アートアンドクラフトさんがリノベーションを施した長屋の見学会があったので見に行ってきました。辻栄住宅の内部を見学したのは初めてだったのですが、昭和町エリアの長屋と同じくらいりっぱなつくりで、高級長屋と言って間違いないでしょう。

表階段と裏階段のある長屋だったそうですが、今回のリノベーションで表階段を撤去したそうです。建具や欄間などもとても良いもので、古いものと新しいものがひとつの建物の中で溶け合うような調和のとれたリノベーションでした。

見学会は13日(土)も行われます。下記の大阪R不動産のwebサイトで詳細を確認の上、ご興味ある方は見学されてはいかがでしょうか。
大阪R不動産 和魂洋才住之江長屋

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